認定NPO法人 えひめイ・ネコの会

「え！？この子、肛門ないんですか！？」 思わず叫んでしまいました・・・。

松山市の保健所から連れて帰った約生後3ヶ月の6匹の子犬の兄弟。 里親探しの留置期限すらない為すぐに愛護センターに送られる子達でした。 飼い主放棄です。迎えに行くと6匹が固まりぶるぶる震えていました。 可哀想なのでゲージには移さずダンボールのままで連れて帰りました。 「もう大丈夫だよ！」

とても人懐っこい子達でした。 そんな中で一番真っ黒な顔の女の子だけ様子がおかしいのです。 他の子のように餌も食べず、体は一番大きいのに抱き上げると 他の子の半分くらいの軽さです。部屋の隅で「ヒュオ～ン、ヒュオ～ン」と 辛そうな悲鳴の様な鳴き声をあげています。 おしりを上げて一生懸命ふんばってウンチをしようとしているのに出ないのです。 ストレスによる便秘かなと思いながら様子を見ているとそのうち・・・ やっと一滴ポトリ・・・・・。 と奇妙な液体が・・。 糞尿の混じった液体のたった一滴の異常な匂い。ものすごい匂いでした。 お尻を見ると、「あれ？」肛門が見当たらないのです。 即病院に走りました！！

【病院で即レントゲン室へ】 病院では、先生も「この子肛門がないですね。」即レントゲン室へ。 検査の結果「肛門閉鎖」とのことでした。 直腸が途中でなくなっていて肛門まで届いてないのです。肛門もないのです。 そのため便が腸にたまり発酵してそのたまったものが、 癒着している尿管からほんの少しずつ外にもれ出ているのです。 発酵した便も腸の中で固まりになっています。

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「肛門閉鎖」大変珍しい病気で、生れつきの奇形だそうです。 一刻の猶予もない状態でこのままだと死んでしまうとのことでした。 「よく生きてこれたね。」先生も驚いていました。 大手術になるとのことでした。 再度精密検査をしてから肛門に穴を開け直腸をそこに縫い付けるのですが、 成功して便が肛門に運ばれても括約筋が、 働かないかもしれないので一生垂れ流しになる可能性が大きいとのことでした。 何より栄養失調で体力も持つか分からないとのことでしたが、 でも手術をしなければ、確実にこの子は死んでしまいます。 あの奇妙な鳴き声、「ヒュオ～ン、ヒュオ～ン」は、 「お腹がへんなの~。おなか痛いの~。」の声だったのです。 ウンチが出ない。出そうとして必死で頑張ってもみんなのように出ない。 食欲もなくなってきていたのです。

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【急いで今週の木曜日に手術を行うことになりました。】 名前はクロスケにしました。女の子ですが 顔を一目みたとき、あのまっくろクロスケにそっくりでした。 クロちゃんの目は精気がなくうつろです。 安心したのか暖かいストーブの前で走り回る子犬たち。 「辛いね、しんどいね。クロちゃん」 「勝手に運命を変えてしまった？」 軽くて壊れそうなクロスケを抱きかかえながら これからのことを考えると涙が止まりません。 でも、もし、クロスケがこんな身体でも生きていけるとしたら・・・・。 幸せになるとしたら・・・。クロスケには大きな使命ができます。 「こんなわたしでも生きていける！生きていたい！ だから私よりもっと元気なみんなを殺さないで！！」 元気でも人間の勝手で殺処分されていく犬や猫の仲間達のためにも クロスケには、頑張って幸せになってもらいたいのです。 そんなメッセージをクロスケから発信出来る日が来ることを願って・・・。 だからクロスケと一緒に頑張る事に決めました。 クロスケの目が、再び輝く事を願って、まずは手術の成功を祈りました。 どうか、「クロスケ頑張って！！」って応援してください。 よろしくお願いします。

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